なぜ僕の給料は1年で月額8000円しか上がらなかったのか


拙著、数字が読めると年収がアップするって本当ですか?の1章の最後で、僕は新卒で入社した豊丸自動車をやめることになります。

理由は、自分の頑張りに対して、昇給が少なかったら。


実際に、昇給に不満を持つ人や、出世して残業代がつかなくなったりとか、自分の会社への貢献に対して給料が少ないと感じる人も多いと思います。

では、なぜ、給料が自分の理想とかけ離れてしまうのか、その理由を探っていきたいと思います。


僕は今、小さいながらも会社を経営してますから、従業員の給料を決めるのは僕です。

たくさんあげたいと思う人もいれば、まだまだ上げることは難しいなと感じる場合もあります。


まず、給料を上げるためには、会社に利益がしっかりと出ていることが前提です。

早い話が、会社が儲かっていないと給料はあげられないわけです。


さらに、会社が儲かるためには、長時間頑張るとか、何か資格を取るとか、やる気があるとか、真面目であるとか、全く関係ありません。

極端な話をすれば、「結果を出す」それだけです。結果とは、会社への利益貢献ができたという結果のことです。


役職によっても、部署によっても、最低限やってほしいことというのが、上の立場の人から降りてくると思います。それを頑張ることが、結果に繋がるのかといえば、YESの場合もあるしNOの場合もあるわけです。


最低限やるべきことの中に「会社の利益を150%伸ばせ」という仕事は入ってこないと思います。その目標に対して、細分化されたものが入ってくるわけです。

その細分化されたものをKPI(重要業績評価指標)として、降りてくるわけです。

売り上げを1億にしろとか、新規顧客獲得を20%伸ばせとか、今月車を5台売りなさいとか、そういうことです。


もう一つの基本的な指標として、必ずあるのが、9時から5時までが勤務時間とか、月曜から金曜日までは出勤しなさいとか、書類を水曜日までに提出しなさいとか、そういった類のルーティン的な仕事。僕が運営しているネットショップであれば、受注処理をお昼までに終わらすとか、出荷依頼を14時ごろまでに終わらそうとか、いわゆる作業的な業務です。


この作業的な業務は、やる気を持って取り組むことは当たり前で、それができたからといって、給料をあげていくきっかけにはならないんですよね。


もちろん、その業務に対して頑張ってくれていることは評価しますので、「今日は早く終わったね!頑張ったね!」と感謝をしています。でも、最低限、やってくれなくては困る業務なので、厳しいことを言えば、「できて当たり前ゾーン」の仕事になります。


「会社が給料を上げてやりたい!」と思うのは、いわゆる決算賞与的な場合が多くて、予想以上に利益が出た時です。ドス黒いことを言えば、「利益が予想よりも出すぎて困った。税金で持って行かれるなら、みんなに配分しよう!」と思うような時。

もう一つが、周りと比べて、明らかに結果を出してくれて、さらには利益がしっかりと貢献できた時です。


だから、先ほど書いた「新規顧客を20%伸ばせ」という KPIが上から降りてきたら、「なぜ20%伸ばしたいのか」を必死になって考えることが大事だと思います。

会社は新規顧客を20%伸ばすことで、その後のリピートを考え、伸びた20%のし近畿のお客さんのうち、3分の1のお客さんがリピートをしてくれることで、売上が上がり、利益がこれくらい増えるという考えを持っています。


ということは、欲しいのは新規顧客20%伸ばすことなのですが、そこから出てくるリピーターさん3分の1が作り上げる売り上げから出てくる利益です。その分の利益を確保しなくてはならないので、闇雲に新規顧客を20%伸ばしたところで、その3分の1のお客さんがリピートするとは限らないんですよね。


近視眼的に見ると、新規顧客を20%伸ばすために、初回無料キャンペーンを打って、20%伸ばしたところで、キャンペーンに乗っかった人がリピートしてくれるかどうかはわかりません。むしろ大きな会社であれば、リピートしてもらうための施策を実施する部署や、担当者が違う場合もあるわけです。


そうなると、闇雲に新規顧客を20%伸ばしたからといって、リピート施策を打つ担当者の結果が出なくなり、最終的に会社に利益の貢献ができないため、与えられたKPIを達成しても、誰も評価されないという結果になってしまうことがあります。


全体を俯瞰してみて、次の工程をする人が仕事がしやすい環境を作り、最終的に利益という形で会社に貢献できれば、決算賞与という形で一時的に収入が増えます。

また、そんな視野の広い仕事の仕方をしていれば、いずれ評価されて、より責任のあるポストに出世ができ、年収も上がっていくという流れに乗ることができます。


昔は、「与えられた仕事を、いかに効率よくできるか」に重点が置かれていましたが、今はそうではないんですよね。

作れば売れる時代が終わり、困りごとを解決したり、共感してもらうことにより、モノが売れる時代になりました。そうなると「工夫をして当たり前」という状況になってきます。

前者が「量」の時代で後者は「質」の時代です。もっというと、前者は「自分の時間を切り売りすること」が収入を上げるための大切なことでしたが、後者では「知恵を絞ってアイデアを出し、実行して結果を出す」という解釈ができると思います。


仕事は一人でやるものではなく、会社全体で一つの目標(利益や信用)に対してどういう行動をするのかを問われているわけですから、次の工程に渡す時には、その人がやりやすい形に加工して渡す必要もできてます。


これを僕は、「結果と感謝のセット」と呼んでいます。

これを愚直に行っていくことで、その行動が誰かの目にとまり、評価されていくんだと思います。


僕の月収が8000円しか上がらなかったのは、それができていなかったからです。

毎月のノルマ以上の結果を出したとしても、会社への利益貢献の部分ではまだまだでした。

むしろ、8000円あげてもらったことに、恩義を感じなければならなかったはずなのに、「会社は僕を評価してくれない!」と八つ当たりをし、退職してしまいました。

新人賞という名誉ある賞で評価してもらったにも関わらずです。


どうか、これを読んでいる皆さんは、そうなりませんように。


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