古屋悟司

人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ
2004年順調だった営業マンを辞め、
たった1ヶ月の研修ののち、花屋を開業。
いきなり閑古鳥が鳴くようになり、
背水の陣でネット販売に着手。
売上はうなぎ上りになったが、
数年後、決算書を見るとずっと赤字だった事に愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、
倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。
以降、黒字を継続中。
現在はゲキハナの運営に加えて、
「furuyasatoshi.com」のサイト運営や
管理会計ソフトの販売を通じて、
小さな会社を中

自戒を込めて、メガネスーパーに学んだ話。

V字回復、出版、印税。

単語だけ拾うと、さぞかしトントン拍子に、もっと言えば、幸運に恵まれて、ラクしていい感じに来ちゃったように見えるんだけど。

どっちかというと、地に足のついたことの積み重ね以外のことは、ほとんどやっていないんだよな。

実際のところ、書籍印税なんてたかが知れてるし、収入もさほど変わってないのが現状。

毎月、利益計画立てて、実行計画に落とし込み、それをコツコツやり続ける積み重ねでしか、結果なんてついてこない。


ガイアの夜明けでやってたけど、メガネスーパーって、昔はメガネの量販店として一世を風靡したみたいだけど、その後8年も赤字だったと。それがV字回復して今は黒字転換。

安売りメガネ屋さんの台頭に対抗して、自社も安売り合戦に参加。そしてドツボにはまって赤字。

その後もがきながら、安売りやめて、「アイケアカンパニー」を目指して、180度方向転換。


何をしたかと言えば、視力検査にめちゃくちゃ力を入れて、バッチリ合うメガネを提供することにしたそうだ。僕もメガネを作ったことがあるけれど、実際かけてみて、ピタッとくる度のメガネに当たったことがない。まぁ、こんなものかと思っていたし、安売り店だからしょうがないよねと思っていた。


テレビでは、ケアホーム(老人ホーム)に出張メンテナンスと出張販売に、定期的に訪問。メガネを無理くり売るんじゃなくて、洗浄から調整、ほしい人にはその場で店を広げて販売する。


メガネは原価がものすごく安い。早い話が粗利が高い商材の一つ。だから、安売りもできるし、適正価格で販売しつつ、人件費もかけることができる。店を開いて、1日5個販売するなら、丸一日出張して、8個売ったほうがいい。

その時に売れなくても、定期的に通って、メンテナンスを通じて関係性を深め、いずれ買い換える時に、メガネスーパーで買ってくれればそれでいいわけだ。


一部上場企業が、ここまで地道な努力を重ねる中で、僕ら中小企業が「売れる商品探し」をいつまでもやっている場合じゃないなって思った。

「困っている人のお役に立てれば」とメガネスーパーの担当の方が言っていた。僕の場合は、「植物を育てることで困っている人」や「管理会計のことで困っている人」のお役に立てるようなことが仕事になる。


ちなみに、メガネスーパーのV字回復は、売上142.9億(約8.1億の赤字)から、売上157億(5.2億の黒字)。明らかに利益率を変えて、V字回復したのが目に見える。


もう1度原点に戻って、「お客さんに選ばれる会社とは?」を考えたいと思った。


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