古屋悟司

人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ
2004年順調だった営業マンを辞め、
たった1ヶ月の研修ののち、花屋を開業。
いきなり閑古鳥が鳴くようになり、
背水の陣でネット販売に着手。
売上はうなぎ上りになったが、
数年後、決算書を見るとずっと赤字だった事に愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、
倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。
以降、黒字を継続中。
現在はゲキハナの運営に加えて、
「furuyasatoshi.com」のサイト運営や
管理会計ソフトの販売を通じて、
小さな会社を中

優秀な社員はなぜ会社を去ってしまうのか

新刊「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか?は、表向き、会計の入門書になっています。

でも、実は僕が書きたかったことはそこではないところにありました。
常々、思っていたのは、友達の会社や、楽天を始め、いろんな会社で活躍する、優秀な人ほどその会社を去ってしまうことが多かったからです。

優秀な人は、頑張っていることがほとんど、いやむしろ、頑張ることは当たり前で、会社のことを考えて、よりよくなるように一生懸命です。
でも、何かのきっかけで、その会社を去り、他の会社に行ってしまったり、独立したりと様々です。

離職することが悪いかというと、そんなことはなくて、もちろん転職もありです。もっと他にやりたいことがあって辞めて行く分には、何にも問題がないですよね。

でも、ナンバー2と言われるような、右腕が、何らかの不満を抱えて辞めて行ってしまうことを目の当たりにして、「なんとかならないもんかな」と思っていました。

いろんな揉め事があるとは思いますが、評価に満足できないとか、給料に満足できないとか、その会社のやり方に納得できないとか、先行きの不安とか。

ここ、もっと、経営者としっかり話し合えれば、解決できたかもしれないことが多いんじゃないかと思ったんですよね。

だからこそ、入り口は会計の初歩の初歩だけど、僕の過ちも踏まえて、
「あと3年はがんばれ!」
と、会社で頑張っている優秀な社員の皆さんに言いたいわけです。

確かに今は、一つの会社で定年まで勤め上げる時代じゃない。だからといって、簡単に会社を辞めてしまうのももったいないです。

転職=キャリアアップ という風潮があるけれど、僕はそうは思わない。
会社が気に入らなくて辞めるのは、キャリアアップでもなんでもないし、ただのケンカ別れだと思います。

僕自身も経営者ですから、優秀な社員が辞めてしまうのは、会社にとってもマイナスです。

もしも、気に入らないことがあるのであれば、そんなときこそ、ガッツリと話し合うべきだと思う。
そして、それがもし、収入のことであれば、会社の利益や損益分岐点の話を、社内でどんどんすべきです。

今朝、僕の本を読んだ「とある会社の仕事ができる若い社員さん」からメッセージをもらいました。

彼は、
「辞めようと思っていたけど、本を読んで、もう少し頑張ってみようと思いました」といってくれました。

今回の本、書いてよかったなと、誰かのお役に立てたことが嬉しかったです。


僕の本は、主に今は経営者の方が読んでいると思います。もしも、辞めて欲しくない右腕、左腕の社員さんにわかって欲しいことがあるのであれば、僕の本を読んでもらったり、読書会を開いたり、利益について、お金について、話し合ってみると良いと思います。

超絶オススメです!



古屋悟司の気づきと備忘録

管理会計とマーケティング。 商売している目線で見た気づきを共有します。

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