古屋悟司

人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ
2004年順調だった営業マンを辞め、
たった1ヶ月の研修ののち、花屋を開業。
いきなり閑古鳥が鳴くようになり、
背水の陣でネット販売に着手。
売上はうなぎ上りになったが、
数年後、決算書を見るとずっと赤字だった事に愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、
倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。
以降、黒字を継続中。
現在はゲキハナの運営に加えて、
「furuyasatoshi.com」のサイト運営や
管理会計ソフトの販売を通じて、
小さな会社を中

数字が読めると年収がアップするって本当ですか?~まえがき~

まえがき 「会計ドクター」こと、田中靖浩


ごきげんよう、読者諸君。

私は未来から来た「会計ドクター」の田中靖浩です。と言っても「会計ドクター」って何だかわからないよね。君たちの時代には、まだ一般的でない職業だから。

それは会計の知識をもとに、「お金と幸せ」を研究し、アドバイスをする職業だ。

私は2030年の未来からやって来た。

残念ながら、景気は低空飛行を続けており、「お金と幸せ」に対する関心は高まる一方だ。それもあって会計ドクターの仕事は忙しい。

最近、タイムスリップを利用した「人生やり直しま専科」という事業をはじめたのだが、そんな私のもとに、「どうか息子を救ってください」と1人のおばあちゃんが飛び込んで来た。

話を聞けば、息子さんが事業に失敗して自己破産し、ホームレスになってしまったらしい。息子さんの名前は古屋悟司。なけなしの金を差し出して、涙ながらに「よろしくお願いします」と頭を下げる彼女の姿を見て、「なんとかしましょう」と引き受けることになったしだいだ。いくつになっても親が子を思う気持ちは変わらないものだと、心を打たれた。

今回、不幸からの救出を目指す彼は、自動車販売会社の営業を経て、歩合制の教材会社の営業に転職、のちに花屋を独立開業している。 「勤め人のち社長」と言えばトントン拍子の出世に聞こえるが、自らが社長を務めた会社では社員に去られ、事業がめちゃくちゃになってしまった。

彼はどこから道を間違ってしまったのか? 私はしかるべき過去のタイミングまで戻って、彼に「やり直し」のヒントを授けようと思う。

ホームレスになってしまったが、彼のその人生を見ると決して悪い人間ではない。また怠惰でもない。むしろ人一倍のがんばり屋と言える人間だ。

ただ、残念ながら彼の「がんばるべき方向」がズレていた。そのズレは少しずつ大きくなって、「努力しても報われない」というイジケや、「俺ってすごいだろう」と傲慢をまき散らすようになってしまった。

もしかしたら読者にも、サラリーマンとして「なぜ報われないのだろう?」と落ち込んでいたり、「給料が少なすぎる」と憤慨していたりする人がいるかもしれない。 そんな人に、この物語はきっと参考になると思う。 「雇われている」うちは、会社全体の金の流れがなかなか見えない。サラリーマンは給料以外にもたくさんの報酬をもらっているのだが、そのことに気づかない。

彼のように社長になった人間は、立場が変わったとたん、「雇う側の負担」の重さに愕然とすることになる。それで従業員につらく当たってしまう。 このすれ違いを防ぐためには「雇われる&雇う」両者が会社の数字を学びつつ、よりよきチームワークについて考えねばならない。

本書をヒントにしてもらえば、読者も「収入と幸せ」の両方をアップさせることができるだろう。そうなれば会計ドクターとしてもうれしいかぎりだ。

おっと、こんなところで長話をしているヒマはない。そろそろ彼を救いに出かけねば。

では、読者諸君、また会おう。 


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

ご予約はこちらから!

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

古屋悟司の気づきと備忘録

管理会計とマーケティング。 商売している目線で見た気づきを共有します。

0コメント

  • 1000 / 1000