古屋悟司

人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ
2004年順調だった営業マンを辞め、
たった1ヶ月の研修ののち、花屋を開業。
いきなり閑古鳥が鳴くようになり、
背水の陣でネット販売に着手。
売上はうなぎ上りになったが、
数年後、決算書を見るとずっと赤字だった事に愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、
倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。
以降、黒字を継続中。
現在はゲキハナの運営に加えて、
「furuyasatoshi.com」のサイト運営や
管理会計ソフトの販売を通じて、
小さな会社を中

つい最近のことだけど、広告で失敗して大損した(金額の)お話を、恥を恐れず公開してしちゃうぞ♡

数ヶ月前のことなんですけどね。

ちょっと欲をかいてしまって、広告をかけてみたんですよ。

もともと、動きの良い商品だったということもあり、広告を出校してみようと思ったんですね。


一応、タイムセール枠だし、今までの実績から考えても、「コリャーうまくいくと勢いに乗れるぜ!」と意気揚々と出校したわけです。

セール枠だから、一定以上の値引きが必要で、2,480円送料無料の商品を、1,980円送料無料で出したんですわ。あ、もちろんこれは税込みの価格。


その広告枠の金額は税抜き14万円。だから税込に直すと151,200円。ざっと15万円な訳です。

ガツンと売れれば、勢いがつくし、もともと在庫がちょっと多いかなーと思っていた商品だったので、利益が少なくてもいいやーって感じで、数をさばこうという気持ちも結構ありました。


結果的には300個くらい売れたのね。

売り上げでいうと60万円弱。


元々の原価は700円、そこに箱代やら手間賃やら送料やらロイヤリティーやら乗っかって来ると、原価は1,700円なんですわ。もうね、激安ですよ、激安!

数時間で300個売れたら、御の字ですよ。しかも、花だしね。

消耗品じゃなくて、嗜好品だから、まずまずな数だと思うんですよ。


翌日、いただいたご注文の処理だけで結構大変だし、売り上げ的にも跳ねたしね。

まーまー売れたよねー。と思ったんですけどね、ちゃんと費用対効果を計算しなくちゃねーということで、計算してみました。


限界利益(売れたら売れた分だけかかる費用)は1個売れると280円。

300個売れたから、84,000円。


え?あ??


広告費は15万円。で、限界利益が84,000円。

完全に赤字・・・。


やってもうた・・・。


66,000円の赤字を出した上に、受注スタッフの仕事を300件も増やしてしまった。

反省反省超反省。。。


朝礼で、謝りましたよ。

「ごめん、何もするんじゃなかった。余計なことしてごめん。」って。


何もせずに、2,480円のまま、仮に1日に10個しか売れなくても、

限界利益は7,800円。プラスになるのね。


でも、余計なことしちゃったから、66,000円の赤字なのね。

このお金があればね、みんなを美味しいご飯に何回か連れて行ってあげれるし、

大量のご注文の対応をさせなくても良かったのね。


ほんと、忙しい思いさせてごめんなわけ。


ちなみに、リピート性のある商品じゃなかったので、今後のおつきあいのほどは、あまり期待できないしで、久しぶりにやってしまいました。


会計の本を書いているからって、失敗しないわけじゃないんですよ。ほんと。

そして、広告が悪いとかそういうところではなく、価格設定だったり、皮算用不足。


ひっさしぶりに、身をもって体験しました。


何もしない方が、良かったってこと、あるよねぇ〜〜♪(笑)


0コメント

  • 1000 / 1000