古屋悟司

人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ
2004年順調だった営業マンを辞め、
たった1ヶ月の研修ののち、花屋を開業。
いきなり閑古鳥が鳴くようになり、
背水の陣でネット販売に着手。
売上はうなぎ上りになったが、
数年後、決算書を見るとずっと赤字だった事に愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、
倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。
以降、黒字を継続中。
現在はゲキハナの運営に加えて、
「furuyasatoshi.com」のサイト運営や
管理会計ソフトの販売を通じて、
小さな会社を中

管理会計って難しいと思っているあなたへ

会計って、数学得意な人が好きなイメージってあるじゃないですか?

で、実際のところ、税理士さんとか公認会計士さんとかって、いい大学出てるし、猛勉強して資格取ってるんで、実際のところ、確かに数学得意な人がやってるわけです。


でも、ここでお話ししてる管理会計って、実は一般的な決算書とか、税務の会計と比べてめちゃくちゃシンプルで簡単なんです。


実際、僕なんて、中学から数学はずっと2だったし、数字嫌いだし、暗算苦手だし、桁間違えるし酷いもんです。でも、管理会計はできます。電卓やエクセルさえあれば(笑)


でね、会計考えた人って、絶対数字とか数学好きなんだろうなって思うんですよ。右と左が付き合わせたら同じ数字になってなくちゃいけないし、「大体こんなもん!」じゃ、オッケー出ないしね。

しかも、用語がまた専門的じゃないですか。これ、多分、博士号とか取るような賢い人が、用語を考えているんだと思うんですよ。


貸借対照表とか、意味わかんないじゃないですか?そもそも貸借が対照になってなくちゃいけない理由がよくわかんない。ちゃんと考えればわかるかもだけど。

で、税理士の先生とかが、専門用語で難しくお話とかしちゃうと、もう、全然わかんなくてアレルギー出ちゃってね、「もういいや。で、赤字なの?黒字なの?どっち?」みたいに、結論だけ聞いときゃいいやって、僕も諦めてました。


損益計算書。これはなんとなく意味がわかります。わかるけど、計算書がすげー細かいわけです。

でも、よーく見ると、引き算しかしてない。


それを見てね、「おお!」って思ったんですよね。引き算だけなのかよ!って(笑)


まー、財務会計のお話はこれくらいにしておいて、そもそも数学なんてできなくてもね、管理会計っていう用語が難しいだけで、大体が足し算、引き算、掛け算、割り算。

いわゆる、小学校で習った算数しか出てこないんですよ。中卒はいても、小卒っていないじゃないですか?だから、多分、誰もができる算数が管理会計。


まあ、数学がずっと2で、数字が大嫌いで、桁間違える人が、会計の本書いてるくらいなんで、あなただったら大丈夫!多分、僕より暗算得意なはずですよ。


で、今日は1個だけ管理会計のネタ置いておきますね。


限界利益って考え方です。

僕の書いたこの本のメインテーマになっている、利益の数え方なんですけどね。

これまた限界利益っていう、難しい名前つけちゃったもんだから、何が限界なのかわかんないんですけど、これ、もともとねガイジンさんがつけた名前がMarginal profitっていうんですって。

Marginal って、いわゆるマージンの形容詞なんですけど、「余白の」とか、「欄外の」って意味がありまして、それを限界って解釈しちゃった日本の学者さんが名付けたら、そのまま今に至っちゃったみたいな話を聞いたことがあります。


まー、欄外の利益。決算書に載ってない利益の出し方って話で、

わかりやすい利益の出し方だと思ってください。


この限界利益ですけど、知っておくとかなりお得なことがあって、「どれだけ売れば儲かるか」とか、「その他諸々の利益計算」がめちゃくちゃ楽になるっていう特典付きなんです。


で、僕も、この限界利益を知ったらば、色々な謎がスパッと解けてきて、会社の数字が見えてきちゃったもんだから、ヘタを打ちづらくなったというわけです。


計算方法はいたって簡単で

(売り上げ)−(売れば売るほどかかるお金)=限界利益

となっています。たったこれだけ。引き算だけ。簡単でしょ?


売れば売るほどかかるお金って、例えば、たこ焼き屋さんだったら、たこ焼きの具材(食材費?)のお金とか、入れ物(舟っていうんですよね!)代とか、青のり代とか、マヨネーズ代とか、楊枝の長いやつ代とか、そんな感じです。


ちょっと金額入れて計算して見ましょうかね!


仮にたこ焼き1セットが500円、材料費とか楊枝代とか、売れれば売れるほどかかるお金が200円だとしましょう!そしたら、公式に当てはめるとこんな感じ。1日に1個だけ売れたらこうですね!


500円−200円=限界利益は300円


こんな感じです。


一方、あなたもよくご存知の粗利計算。これだと、楊枝とかマヨネーズとかソース代とか入ってないから、もしかしたら、粗利だと350円になっちゃうかもしれない。


1ヶ月に1000個売れると、結構な誤差になって、「おかしいなー?儲かんねーなー?」とかなっちゃうわけです。


なので、限界利益の計算大事なんですよ。


これがわかると、「いくらで売れば損しないか」とか「何個売れば黒字になるか」とか、「いくらまで値引きしても大丈夫か?」とか、色々割り出せるようになってくるってわけです。

これを使うと、ヘタ打たなくなってきますから、なかなか使い勝手が良いですよ!


数字って、計算そのものにはあまり意味がなくて、その数字を見て「次の一手を考える」とか「意思決定」に使う道具なので、計算自体には意味がないので、どうでもいいですからね。

その数字が持つ意味を考えていけるようになると、めちゃ楽しくなってきます!!


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