足し算の仕事。掛け算の仕事。
昨日タクシーに乗ったんですけど、初乗り料金410円に変わって、売り上げって変わりました?て聞いてみたんですね。そしたら、運転手さんが、「乗せる人の人数は増えました。でも売り上げは変わりませんねー」と。
え?それって仕事量が増えて、売り上げ変わらずだから、忙しくなっちゃったんじゃないですか?と聞いてみたところ、まさにそうだと。
もちろん、新規のお客さんが増えているので、それが後につながって行くような、次の作戦が必要ですよねーという話で終わったわけですが、値引き販売して売り上げ変わらず、でもお客さんの数は増えている状況と似ているなと思いました。
「足し算で出てくる結果」と「掛け算で出てくる結果」が大きく違うわけですが、仕事をするならやっぱ、掛け算で出てくる結果の方が良いわけで、できればそうしたいと思っている人は、僕だけではないと思います。
勉強会の仲間と、ちょっとした飲み会だったんですが、話題は、
「掛け算で結果を出すにはどうしたらいいか?」
例えば、「利益を10倍に伸ばしたい!」という目標があった場合、どんな風にすればいのか?なんて話が出ました。
普通の人は、今やっている仕事の延長で考える。
売り上げを10倍にしたら利益も10倍になるんじゃないだろうか?
販売個数を10倍に伸ばせばいいんじゃないだろうか?
新しい仕事を増やせばいいんじゃないだろうか?
よくよく考えると、これ全部、足し算なんですよね。
だから仕事量も、10倍になっちゃうわけで、今いる人数でやりきれないし、
人数も10倍必要になってしまうという結果に。
もちろん、それで計算すれば、利益も10倍になりますけども、利益率も変わらず、会社自体が膨張するイメージなってしまうよねーと。
じゃあどうすれば良いか??
そこで、こんな話が出ました。
「最初に10倍にするという目標を決めたら、そこから逆引きで考えればいい。」
するとアイデアに自由度が出てくるから、掛け算(イノベーション)が起きやすくなる。
結果として、利益を10倍にしたいだけなので、単価を10倍にしてみるとか、仕事量を増やさず10倍にするにはどうしたら良いだろうかとか、従業員が10倍働いても楽しいと思えることだけやるとか、自由な発想が出てくるので、掛け算が成立しやすいという話になりました。
実際、花屋をやっていると、母の日に関しては、利益が平月の10倍になったりします。
その時に、10倍に人数の人が必要かといえば、そういうモデルで仕事をする会社もあるし、いつもと変わらない人数で仕事を行なっている会社もあるし、超絶徹夜する会社もあれば、定時で帰っている会社もあるんですよね。
実際にやってみると、人数は10倍必要なかったりすることの方が多いし、経費も10倍必要かというと、僕の感覚では必要がないケースの方が多いです。
10倍になってしまう状況を毎年経験していると、自ずと効率化を考えたり、どうやったら期間内で膨大な仕事量が終わるのかを考えるようになるので、意外と知恵もついてきたりします。
制約をはずす
既成概念の向こう側へ行く
強みにフォーカスする
というのは、一人で悶々と考えていても、自分の思考の癖みたいなものにハマっちゃって、僕自身も思考が固まることがあって。そんな時は、いろんな人と会話をすることにしています。
もちろん「それ無理じゃね?」みたいなことを絶対に言わない人と会話して、柔らか頭が作れる環境を探したり。
実際に、利益10倍という目標があったとして、それが達成できた時に、掛け算で達成すると、さほど苦労した実感もなく、むしろ、計画の段階ですごい頭使ったなーという実感の方が大きいのが本音。
この文章の最初の方で書いた「目標から逆引きして行く考え方」で、計画作成すると、信じられない結果がいきなり出ちゃったりします。
結果的に掛け算になっていると、意外と楽で、「あれ?できちゃった。」みたいな感じに。
1日かけて、じっくり向き合って、掛け算で、その利益計画を達成させるにはどうしたもんだろうか?
と、考えまくってみるというのが、このワークショップでやりたいことです。
一人で悶々と悩んだ挙句、足し算の計画作ってしまった日には、結構辛い日々が待っているのは確定しているので、掛け算のアイデアを、お互いに出し合いながら、「おー!それいいね!」とかいろんな気づきの中で進められたら、みんなハッピーになるんじゃないかな〜?と思っています。
もしも今伸び悩んでいるとするならば、仕事量だけ増えて膨張感があるならば、それ、多分足し算でやってしまっているかもしれないですね。たまに僕もそこにハマっちゃったりするので、定期的に見直すようにしています。
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