古屋悟司

人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ
2004年順調だった営業マンを辞め、
たった1ヶ月の研修ののち、花屋を開業。
いきなり閑古鳥が鳴くようになり、
背水の陣でネット販売に着手。
売上はうなぎ上りになったが、
数年後、決算書を見るとずっと赤字だった事に愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、
倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。
以降、黒字を継続中。
現在はゲキハナの運営に加えて、
「furuyasatoshi.com」のサイト運営や
管理会計ソフトの販売を通じて、
小さな会社を中

1万円のフライパンは、銀行からお金を借りて買うべきだったか、現金で買うべきだったかを、相当計算して真面目に考えてみたら。あら?

昨日、伊勢丹で行われていた実演販売で、あまりの素晴らしさに1万円もするフライパンを買ってしまった僕。
これを会計的に見た時の、メリットデメリットをちょっと真剣に考えて、計算してみました。


理由は簡単!夜中に目が覚めて暇だったから(笑)


ただこれ、ちゃんと計算してみると、面白いことに気づいたんですよ。 

まさに、会社の資金繰りや経営判断に使えるじゃねーかと!!


今回の衝動買い。アリだったのか、ナシだったのか。その行方はいかに!!


さてさて、まず1万円という超高級な価格に、買ったはいいけどビビっているわけですが、
本当に、僕は正しかったのか?? ってやっぱり気になるじゃないですか〜。
基本的にビビリなので、ここはひとつ、数字で納得していきたいところです。


普通のフライパンと、1万円のフライパンの、金銭的メリットデメリットを書き出してみたいと思います。


<普通のフライパン> 

・価格2,000円 

・耐久性は約1年(これくらいでフッ素がハゲる商品により誤差あり)

 ・光熱費 強火を使うので普通の出費程度 


 <1万円のフライパン> 

・価格10,000円 

・耐久性5年程度(個人ブログの感想から抜粋) 

・光熱費 中火からとろ火なので、ガス代が30%削減できるとのこと


まず、普通のフライパンを毎年買い換えた場合と、1万円のフライパンを5年ごとに買い換えた場合、出費はほぼ同じわけです。なので、どちらを買っても同じ出費ということになります。


そして、光熱費ですが、1万円フライパンの方が、火力が弱くて済むので、実演販売員のレジェンドである吉田さん曰く、ガス代は約30%削減できるそうです。


一般家庭のガス代は、3人家族以上で、毎月6,000円程度だそうです。

(参照サイト:総務省統計局「家計調査」より)

仮に30%削減できたと仮定して、毎月1,800円の節約。ただ、そのフライパンをどの程度の頻度で使うのか。
例えば、鍋も使うだろうし、魚を焼くグリルも使うはず。

となると、推測ですが、1,000円くらいの節約かな?
年間で見ると12,000円の節約になる!


となるとですよ!! 

この1万円のフライパンは1年以内に元が取れてしまう!(正確には10ヶ月ちょい) 

専門用語でいうと、1年以内で回収できる!ということになっちゃう!


おーー!コレは買いじゃないですか!! 


ちょっと待って!


収入が少ない場合、いきなり1万円の出費が痛い!!
とりあえず2,000円のフライパンで済ましておいた方が、残りの8,000円を他の生活費に使うことができるわけです。
 

これを会社に当てはめると、「資金繰り」という、社長のかなり大切なお仕事の一つとおんなじ。

 毎月、ギリギリの生活費でやりくりをしなければならない場合、マイナスを出してしまうと、資金切れになるので、お財布にお金が入っていない。

さらにいうと、払うべきものが払えない!という事態になっちゃう。 

払えなければ、アコムから借りるか、滞納しながら生きて行くしかないわけで、最悪、ガスや電気が止まるという事態になりかねない。
 


計算上、1万円のフライパンは得かもしれないけど、環境や状況によっては、お金がなくなってしまう危機に直面しちゃう場合があるわけです。


 1年で元が取れて、それ以降は節約して、出費が少なくなり、5年使うと6万円得するフライパンです。
でも、元手がない場合には、電気が止まるかもしれないリスクがあるってことがわかっちゃいました! 


これ、会社の投資の決断とまったく同じじゃないか? 

よーく考えてみると、銀行から低金利で1万円を借りて、2年で返済しようとすれば、これ、毎月お金が浮きます!!

1万円を24ヶ月で返済の場合、多めに見積もっても月500円以下の返済です。
でも、浮いてくれるガス代は1,000円!浮いたガス代で、銀行に500円を払えば、借金しているのにあら不思議!!毎月500円お得じゃないですか!
しかも、2年で返済は終わるから、それ以降は1,000円まるまる残っちゃう!お得!!
 


こんな計算を夜中にしていて、ニヤニヤしている僕は変態かもしれません(笑) 


ちょっとここで、結論としてまとめますかね。 


 資金に余裕がある人は、1万円のフライパンを買った方が、11ヶ月目から収支がプラス。
(同時期に2,000円のフライパンを買った場合と比べたら9ヶ月後からプラス) 

資金に余裕のない人は、1万円の出費に耐えられない場合、最悪、電気が止まりアコムで借金。
なので、銀行から融資を受け、2年返済を選択しすれば毎月プラスになる。 


この場合、一番賢いと感じる方法を選べばいいねって、個人的には思いますけど、どう考えても銀行から融資を受ける選択が、いきなり初月から得するじゃないですか? 

これ、会社の場合も同じで、未来を見たときに、節約できることが確約されている場合に限った話ですけど、銀行融資をうまく利用すると、こういう資金に余裕ができる方法があるんですねーー。 


なんか、夜中に真面目に考えてみて、なんか発見しちゃいました(笑) 


1万円だから、「まー、これくらいちょっと頑張れば。」と思うときもあるんですけど、これを1000万円とか1億円の単位で考えると、「さて、どうしたもんか。」と真剣に考えられますよねー。
 

1億円のフライパンを買うと、毎月1000万円浮くので、1年後からは超絶儲かる!!みたいな。

 でも、手持ちに1億円はないし、さて、どうしたもんか。 


 経営とまったく同じことじゃないですか〜〜!
 


となるとですよ。

マンションの購入とか、車の購入、さらに突き詰めると、生命保険の掛け金とかも、同じかもしれません。お金って、真剣に向き合った方がいいなって、改めて感じてしまいました。 

なんでも現金一括が良いとは限らないんですね〜。 


あ、これ、フライパンのアフィリとかじゃないんで(笑)



あ、これ、僕の買いた本です(笑) 


お金と真剣に向き合うセミナーもやってます。 

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