古屋悟司

人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ
2004年順調だった営業マンを辞め、
たった1ヶ月の研修ののち、花屋を開業。
いきなり閑古鳥が鳴くようになり、
背水の陣でネット販売に着手。
売上はうなぎ上りになったが、
数年後、決算書を見るとずっと赤字だった事に愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、
倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。
以降、黒字を継続中。
現在はゲキハナの運営に加えて、
「furuyasatoshi.com」のサイト運営や
管理会計ソフトの販売を通じて、
小さな会社を中

売上の大小だけで、イケてる会社かどうかなんて判断したらもったいないよねって話。

売上の大小で、自分はイケてるとかイケてないとか判断しちゃう時ってあるじゃない?


もうね、そういうの全然関係ないから!!


例えばね、自分のお店の売上が200万円だったとするじゃない?

すると、売り上げ1000万円のお店ってすげーなーーって純粋に思うんだよね。

やっぱり、売上って魔物だよね。大きい方が凄いって、やっぱり思っちゃうもん。

だから、売上を上げようって必死になるよ。


もちろん、売上は大事だし、大きい売上を出せるようになることは大切。

そこは否定しないし、むしろ推奨。売上の拡大はトップブリーダーも推奨する。

ただね、別の角度で見ると、実はこういうことが起きている事があるのね。


<A店>

売上200万円

固定費50万円

限界利益40%

経常利益30万円(黒字)


<B店>

売上1000万円

固定費300万円

限界利益20%

経常利益マイナス100万円(赤字)


A店は、安売りせずにコツコツと利益を稼ぎ出す黒字体質。

経常利益率15%の優良経営体質。


B店は、安売りで一気に売上を伸ばし規模を拡大。ただし赤字体質。


A店が、このまま人気が出て、リピーターさんが増えた時、体質自体が黒字だから、とんでもないことをしない限り、黒字のまま継続できる。

でも、B店はさらに売上を伸ばそうとも、赤字体質だから、なかなか黒字転換は難しい。


雇っている人数が何人とか、広告費がどうのとか、細かいことは書かないけれど。

A店には未来があり、B店には未来がない。(B店は抜本的な仕組みの改善が必要かもね)

(細かいツッコミはやめてね。めんどくさいので。)


何が言いたいのかというと、最初に書いたけど、

売上の大小だけでイケてるとか、イケてないとか、自分を判断しないでねって話。



アメリカでは、安売りアパレルメーカーの倒産が相次いでるらしい。

そろそろ、大量に作ることで原価を下げて、安く大量に販売して利益を確保するビジネスモデルが終了し始めてるみたい。こんなニュースが流れてきた。

※ビクトリアズシークレットに関しては誤報です。この部分
”今年の年明けには、女性下着の「ビクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)」などを傘下に持つアメリカ大手アパレルチェーンの「ザ・リミテッド(THE LIMITED)」が、日本の民事再生法にあたる破産法の適用を申請し、42州に展開していた約250店舗が閉店しました。”


安売りは悪くないし、むしろ、やっている人たちの工夫を見てると尊敬しかないんだけど、中小零細がその渦中に飛び込んでいくのは、なかなか大変。


そう言えば、倒産する会社の共通点として挙げられる事実の一つに

「経営者が数字に弱い」ってのがあるらしい。

黒字の会社の共通点として「数字に強い」と言う事ではなく、倒産する会社の共通点。

だから、最低限、数字は見えるようにしておくべきだし、数字と向き合う時間を作ることをオススメします。


今週の金曜日。北海道で数字の鬼と呼ばれる人たちとセミナーやります。

数字と向き合うきっかけ作り。このタイミングで作るの、イイと思うよ!


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