古屋悟司

人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ
2004年順調だった営業マンを辞め、
たった1ヶ月の研修ののち、花屋を開業。
いきなり閑古鳥が鳴くようになり、
背水の陣でネット販売に着手。
売上はうなぎ上りになったが、
数年後、決算書を見るとずっと赤字だった事に愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、
倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。
以降、黒字を継続中。
現在はゲキハナの運営に加えて、
「furuyasatoshi.com」のサイト運営や
管理会計ソフトの販売を通じて、
小さな会社を中

決算書の黒字額と、手持ちのお金の金額がなんで合わないの?と腑に落ちなくて会計が嫌いになったお話

売り上げを上げ続け、年商が1億3000万円ほどになった頃なんだけど、「俺もこれで成功者の仲間入りだな。」とか思って、レクサスを買いました。(笑)


ただ、お財布事情はさほどいい感じになっているわけでもなく、月末になるとお金が足りなくなることがあり、それが気がかりでした。


このままじゃしょうがないよねということで、銀行さんからのおすすめもあり、コンサルタントさんをお願いすることにしたんです。

「決算書が大事だから!」と教えてもらい、会計について教えてもらいました。


「うーん。利益率低いですね。値上げしましょう!」とか、教わりながら実践。

もちろん値上げをすれば、客数が減り、売り上げが下がっていったので、不安でたまりませんでした。ただ、結果的には黒字になったんです。


僕としては、決算書が黒字になっても、あまり嬉しくなく、むしろ手持ちのお金が減っていくことが不安で不安でたまりませんでした。

決算書には200万ほどの黒字と出てるのですが、手持ちのお金(銀行口座のお金)が100万円もないわけで、


「なんで?合わないの?」


というところが疑問。。。一生懸命、決算書を読む練習をしたし、帳簿もマメにつけさせるようになったけど、めちゃくちゃ不安なわけです。


そして、今自分がやっている作業(帳簿付けなど)が、最終的に手持ちのお金と合わないのであれば、これ、全部無駄じゃね?とか思って、心の底から会計が嫌いになりました。

そのことをコンサルタントさんに言うと「そのお金を見るには資金繰り表をつけなくちゃだね」と言うんですね。


「は?まだ数字を作る作業を増やさなくちゃいけないの? 1個じゃできないの?」


と聞いたところ、無理!と即答されました。

そもそも嫌いなものを一生懸命、時間を割いてやっているわけですが、さらにまた増やさなくちゃならない。そんな、数字なんてつけてたって、売り上げなんて上がるわけないし。


てか、なんのために決算書つけてるのか、よくわかんないんですけど?

ここに出てくる数字は、何に使えるんだ?意味ないじゃん!


そんなふうに思いました。


ーーーー


今でこそ、4つくらいの数字の表を使い分けてますが、当時は1個でなんとかならないものかとジタバタ。僕自身、合理的と言うか、役に立たないものをやっていられるほど暇でもないし、毎日5時起きで市場に通って仕入れをしてましたから。無駄なことはやりたくなかったわけです。


決算書の黒字もしくは赤字額と、手持ちのお金が合わないのは、実は当たり前だと言うことを理解するまでに5年くらいかかりました。


決算書は俯瞰図。

資金繰り表は現在地を示すナビ。

利益計画書はルート設定。

日次(月次)決算は軌跡確認。


これ、基本的に全てゴール(目標利益)にたどり着くためのナビになっているんですけど、未だに自動化できないかなーとか、いっつも思います。


領収書をスキャナに通すと、スパンスパンと帳簿付が終わり、日々の利益計算は、受注ソフトからデータのダウンロードで数字が入り、電気代とか家賃とか、請求書が出てくるタイミングで、その会社からデータ転送され、全てが一つの表に入るシステム。誰か作って(笑)


ちなみに、決算書の黒字額と、手持ちのお金が合わない理由はとても簡単で。

決算書は税金を支払うための集計表。だから、税金を計算するための表であり、税務署提出用の集計表になっています。そもそも決算〆たタイミングと、決算書ができあがってくるタイミングはズレてるわけで。その他諸々。

例えば車は資産になってしまうので、減価償却って言う科目で、法律で決まった分割な感じで経費計上されます。仮に毎月のローンが10万でも、減価償却で毎月7万しか経費計上できない場合、毎月3万円ずつ、現金がズレます。これが5年とか6年とか続けた時にめちゃズレるわけです。って文章だと難しいでしょ?なので→(詳しくは税理士さんに聞いてね。)

資金繰り表は自分の手持ちのお金を確認するために作るので、日々のお金の出し入れをリアルタイムで反映させることができるっちゅーわけです。


この辺詳しく文章で書くと、会計嫌いな人が増えてしまうので、この辺でやめときます。

僕は、文字で見て嫌いになって、話を聞けば理解できるかなと思い、話を聞いてますます嫌いになりました(笑)


経営者の人たちって、売るのは好きだけど、数字嫌いなんだよね〜って方、少なくないと思います。

できるのと好きなのは全く違っていて、好きになる必要もないよなーと。

そもそも僕が、数字は好きじゃないですから。


売り上げが増えていくのを眺めたり、利益が増えたり減ったりするのを眺めたり、それはむしろ嫌いじゃないです。好きです。

なので、数字を作るのは嫌いだけど、読むのは好きと言う人って多いような気がします。


数字を作っても利益でないですから。

でも、「数字を作らないと、利益は出しにくくなる」んですよねー。


なんだろね、この矛盾。

努力しても成功するとは限らない、でも、努力は成功のための最低条件だ!みたいなことが、なんかの本に書いてあったけど、それに似てますねー。


地図も持たずに旅に出たら迷うに決まっているんだけど、地図作るのはめんどくさいわな(笑)


と言うことで、地図は誰かに作ってもらうことにしました(笑)

あ、でも、利益計画は作るの好きです!これがあると燃える!



まーとりあえず読んでよ。↓

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